今日はヨコハマで2年ぶりにF1サウンドを楽しんできました。
通常はF1日本GPのプロモーションのため、GP開催前に行なわれる事が多かったRed bull Racingのデモ走行ですが、今回は「Red Bull Energy for Japan」の名の通り元町商店街のチャーミングセールをきっかけとしながらも、東日本大震災にちなんで「日本にエナジーを」というものでした。
この日本初のF1マシンによる公道走行が横浜の元町商店街で実現する…という第一報が入ったとき、ドライバーはクルサードとされており、妻共々ときめいたものでしたが、DTMのしかもRed bullサーキットでの開催日程と重なっており、結局はトロロッソのレギュラードライバーであるセバスチャン・ブエミ選手となりました。クルサードが来ないのはなまじ情報があっただけに残念でしたが、血眼になってサインを貰うこともなく(失礼)、かえってゆっくり楽しめそうです。
ただ、浅草寺からはじまって、大阪城、越谷レイクタウンとデモ走行を見てきた自分には、どう考えてもあの狭〜い元町商店街での走行は無謀としか思えません。商店街の多くの店が開店する10時以前に走行を行なう事で混乱を回避しようと言う目論見は感じられますが…果たして、やはり問題が発生してしまったようです。
「ま、ブエミだし」というわけで、走行開始の1時間半ほど前に現地入りしましたが、すでに多くの人だかりができており、もはや1列目に陣取ることはできませんでした。その後どんどん人は増え続け、歩道はもうまったく通行ができなくなるほどに。先日のモナコGPでの可夢偉5位入賞も影響があったんでしょうか?あとからの情報によると入場制限もなされたようです。
そして、F1マシンの走行ですが、ほぼスケジュール通りに始まったものの、当初2往復の予定が、あまりの人の多さに安全確保ができないとの判断で1往復となってしまいました。また、走行後商店街にF1マシンを「路駐」展示することや、チャリティTシャツの販売なども中止となってしまったようです。いつものRed bullエナジードリンクの配布もなかったですし、残念な面が目立ちましたが、イベント運営側や警察としても、2001年の明石花火大会での事故もあり、安全面の配慮からこれはやむを得ない判断でしょう。そもそも元町商店街という場所に無理があったと言わざるを得ませんが、実現に向けて努力された関係者の方々には感謝していますし、今後に向けての貴重な実績になったと思います。
さて、走行したマシンは恐らくいつものトロロッソSTR1を改造したイベント用マシンで、今回もまたフロントノーズをはじめ、最新Red bullマシンを模したモディファイが行われているのがしぶい。(イベントマシンの変遷はコチラを参照)このマシンが狭い商店街での開催が功を奏して?これまでで一番自分に近い、手の届きそうな場所を走り抜けて行きました。エンジンは恐らくSTR1当時のままフォードV10かと思うんですが、RB7に合わせてINFINITIとRENAULTのステッカーが貼られていて、そのつながりから今回、新型メガーヌRSのデモ走行も行なわれるなど、個人的にはとても楽しかったです。
今年は日本GPに合わせたデモ走行が行なわれるかどうかはわかりませんが、またぜひ色んな場所でしてほしいですね。これまで絵としてアピール度が高いためか、寺、城と日本文化とのつながりの深い場所で開催されていましたので、予想…と言うか希望ですが、平城宮跡なんかいいんじゃないかと思っています。Red bullイベントチームのみなさん、いかがです?