♪ステーションホテルの窓からガラ空き夜汽車がすべり出る♪とは古井戸の唄だが…。
今回は2泊とも新大阪ステーションホテル(本館)に泊まった。姫路キャッスルホテルにしなかったのは、12月だけに雪の心配もあり、クルマで行けなくなる事も考えたため。
新大阪駅前のビジネスホテルはそれこそ東横インをはじめ、いくつもあるのだけれど、新大阪ステーションホテルにした決め手となったのは、場所柄駐車場を備え付けているだけでもレアなのに、収容台数は少ないながらも予約制で用意されている事と、駐車代が一泊500円と極めて安価な事。そしてブロードバンド対応である事だ。
旅の窓口を使えば5560円より宿泊できるが、今回使ったのは禁煙プランで6000円。価格だけをみればまあまあ安いという程度だが、内容はなかなかのものだった。
昭和60年オープンという建物自体はもはや新しさはないが、老朽と言うほどではない。フロントの対応はなかなか気持の良いものだ。部屋は正面玄関のすぐ上の2階で、雰囲気は可もなく不可もなくと言ったところ。窓からの眺めは都市の駅前ホテルらしく、あまり良くない。とまあここまではほぼ平均点だったのだが、部屋のスリッパが一般的なビニールものと、使い捨てのものの2種類用意されているのは嬉しい。使い捨ての方は当然持ち帰りも可能で、ビニールの方も「毎日お湯で洗っています」と書いてあった。
最近になって液晶テレビが導入されたらしいが、LAN設備とともに常にサービス向上を心がけている姿勢には好感が持てる。風呂は平均よりも多少狭いが、シャンプーとリンスはきちんと別になっている。備え付けの容器から以前はリンスインシャンプーを使っていたものが、後に改められた形跡が伺える。きっと客の声を反映させたのだろう。ひげ剃り用の”泡缶”が用意されているのは面白い。これでたまに他ホテルでも見られる使い捨てのボディスポンジがあればアメニティは完璧ではないだろうか。
他にサービスのミネラルウォーターが用意されていることや、デスクにスタンドが設置されていること、大きめのドライヤーが用意されていることなど嬉しい気配りが盛りだくさんで、泊まっていて嬉しくなった。
450円で提供される朝食はボリュームがあって、しかも毎日同じではない。東横インなど粗末でも無償で提供してくれるところも有り難いが、きちんと朝食をとるとその日の気分が違ってくると言うもの。
そんなわけでほとんど欠点らしい欠点は見つからない。あえてあげるとすれば新大阪自体クルマで入りづらいこと。でもこれはホテルのせいではない。壁が薄いこと。でもこれはビジネスホテル平均だろう。残るは、館内自販機のビールがスーパードライしか用意されていない事くらいか。ホテルの周りにはミニストップ、セブンイレブン、ローソンと3種類のコンビニがあるが、どこも酒類の販売はしていなかったので、他の種類もおいて欲しい。また、350ml缶で250円だったが、これも一般的な価格に近づけてもらえると有り難い。
新大阪ステーションホテルはオススメだ。