広島全日空ホテル

龍野を過ぎたらほどなく岡山。広島ももう近いと思いきや、なかなかそうはいかない。

広島県内に入っても、福山からまた広島までがそれなりに距離がある。なんとなく静岡～浜松間のような印象だ。それでも何度か経験したからか、昔感じたような途方も無さはなかった。
ほんとうは広島ICで降りるのが良いんだろうけれど、その後の一般道の混雑は長距離の仕上げとしてはちょっとキツそうなので、五日市ICまで足を伸ばし、そこから広島高速で中心地まで出る事にした。広島はかなり交通量が多めなのと、路面電車がちと慣れなくて怖いのもある。
平和大通りに入ると、真後ろに緑のKaがついて来たが、おばさんドライバーで、別にフィエスタを意識したわけではなさそうだ。結局のところヨーロッパフォード車は、このKaと神戸で黒いフィエスタとフォーカスを見ただけに終わった。
さて、全日空ホテルに到着したのは正午前、とりあえずクルマだけしまおうかと思ったが、何かのイベント（結婚式かな？）があるらしく満車。ボーイさんにクルマを預けてフロントまで行ってみる。チェックインタイムは13時だが、準備ができているということですぐに入る事が出来た。このへんは目論見通りで、半額券を使いながらも良いホテルに泊まった甲斐はあった。
しかし、フロントで手続きをしているときに、係の方が「本日はツインの部屋も空いてございますので…」と話しかけてきた。「お、これはランクアップか？」と期待を持ったが、「2000円の追加でチェンジできます。」ときた。それじゃあ全然意味がないんじゃないでしょうか。
このホテルは予約時にもどうかと思われる対応があり、どうしても客一人当たりの単価を上げたい、もしくはそう思わせてしまうような対応は不愉快だし、問題だと思う。
客室に通されてのまず思ったのは「狭い」。おまけに「安い価格の部屋は景色が良くないですから」と言われたこともあってランクアップしたのに、全然景色が良くない。向かいのビルしか見えないのだ。これはいったいどうしたもんだろうか。通常はこれで15000円とるというのだからボッタクリだ。半額でもちょっと高いかも知れない。
確かに壁は厚いらしく、隣室の音はさほど聞こえないのはうれしい。また部屋もきれいだし、家具の質もなかなかだ。でも広島全日空ホテルはいま順次改装中で、改装したばかりならそれは奇麗なのは当然だろう。
あるいは改装の終わった部屋を割り当ててくれたために景色は犠牲になったともとれるが、期待も大きかっただけに残念だった。
ただし、早いチェックインタイムは、クルマ派にはありがたく、今回も0時から祖父の見舞いに出掛ける3時まで仮眠できたし、今後同じような設定のホテルが現れない限り、優待半額券が常にあればまた全日空ホテルを使うだろう。基本的には悪いホテルではないので、今後は対応を少し考えて欲しいところだ。
追記
持ち帰り可能なタオル地の使い捨てスリッパは良かった。以降のホテルでもあり難く使わせてもらえた。