神社仏閣(お城も)めぐりはお爺趣味とも言われますが、やっぱり代え難い愉しみです。
例えばお寺を訪ねると、お堂や塔などの建築物をはじめ、仏像さん、庭園、絵画などの美術品など、じつに様々な鑑賞要素があるだけでなく、美しい自然や神聖な空気、刻んできた歴史など興味はつきません。それだけに事前に何らかの知識を仕入れていく場合と、そうでない場合とでは得られるものの量がまったく違ってきてしまいます。
自分も中学の修学旅行時からあれこれ行きましたが、今考えるとなんとも漫然とまわっていたものだと少なからず後悔もしてしまいます。関東だと毎週京都や奈良に行くわけにもいかないですし、その点で思いついたらスグに寺社巡りが出来る近畿圏の方はとても羨ましいですね。
寺社巡りの時はやはりガイドブックを参照しますが、一般的なそれとは別にちょっと切り口の違う物もとても楽しく、巡礼欲をかき立ててくれます。例えば写真家土門拳の「古寺をたずねて」や入江泰吉の「私の大和路」など「なるほど行ってみたい」と思わせる部分がてんこ盛りですし、最近は仏像さんが流行なのか、仏像関係の本も数多く出ています。
そんな中でも最近自分がハマっているのは宮大工さんの書かれた本です。先日紹介させて頂いた瓦の葺職人山本清一氏の本もそんな1冊ですが、一番最初に手に取ったのは松浦昭次氏の「宮大工と歩く千年の古寺」で「ここだけは見ておきたい古建築の美と技」という副題がついています。これだけで興味がふつふつと湧きませんか?さいわい文庫本が出ておりますので、比較的安く入手することも可能です。
先述の山本清一氏や、この松浦昭次氏の場合は、古の職人の技そのものに加えて、どのように「美」を捉えていたかと言うことにも言及されている点が自分にとってとても有り難い部分でした。
この松浦氏の本の中で、「のびやかな中世瀬戸内をあるく」として自身の手掛けられた浄土寺をはじめ山陽路の古刹が紹介されていたことから、法事で宮島に行く際にはぜひ福山の明王院や尾道の浄土寺には行ってみたいと機会を伺っておりました。ほかにも候補に清盛の切り開いた音戸の瀬戸もあったのに、やはり得られる物の大きさの違いでしょうか、清盛好きの自分でもこちらを優先させることにしたわけです。
宮大工さんの書かれた、或は宮大工さんについて書かれた本は意外と多く、ほかにも法隆寺の西岡常一氏や室生寺五重塔の松田敏行氏の著作など、探せばそれなりにたくさん出版されており、自分も片っ端から図書館で借りて読んでいるところです。どれも単純に建築説明で終わるような物ではなく、非常に深く面白いので、興味のある方にはオススメです。
お爺だからいーじゃなーいっ
かはんじぃはお寺とか好きなんだねぇ。
確かに修学旅行の時はありがたみも感じずに、
流して見学しちゃってたかもしれない。。。
今思うとそれってもったいないことだよね。
あたしはもっぱら滝やらダムやら。。。。。
なんか滝は特に体がスーっとするんです。
高所恐怖症だからダムは怖いんだけど、
遠目に見る分には最高♪
近くに行ってしまうと吸い込まれそうで怖いんだよねぇ笑
>>ぴぃ♪どの
お爺ゆーな(爆
滝も好きだよ、よく見に行ったもんです。
でも人の手の入った文化はまた別の深みや愉しみがあってね、文化を通してエラい人を垣間見るわけよ。
で、自分の目標にしたり勇気をもらったり…という感じかな。
宮大工と歩く千年の古寺―ここだけは見ておきたい古建築の美と技
宮大工と歩く千年の古寺―ここだけは見ておきたい古建築の美と技