未制覇5県のうちのひとつ、佐賀県。かねてより行く機会を伺っていました。
成田〜佐賀便を持つ春秋航空のメルマガにも登録していたところ、来ました!1737円セール。以前の777円には及ばないものの、かなりの破壊力です。実際はこの金額に手数料や空港使用料、燃料サーチャージなどが加算されて3000円近くになるほか、帰りは6250円になってしまいましたが、それでも往復で10447円と相当なインパクト。初のLCC試し乗りにはもってこいなんじゃないかと、佐賀行きを決めました。
普段からカメラだなんだと荷物の多い自分にとって、一番戸惑ったのが荷物5kg制限でしたが、たったの2泊3日、ここはグッと割り切って測りと格闘の末、トートバック1つにまとめたところ、4.3kg程度に収まってくれました。
初の成田空港第3ターミナルは鉄道利用者にとってはちょっと不便で、その簡素な佇まいからも隔離棟のようでしたが、羽田の端っこの乗り場まで歩かされることを考えれば、巡回バスもある分とくに問題にはならないかも。混雑期に使ってみないと真価はわかりませんね。
さて春秋航空ですが、ウワサの狭さがどんなものかと思いきや、画像のようにいたってフツー。悪くないじゃんと思っていましたが、よく見ると自分の座った右列に比べて、左側は見てわかるほどに狭く、シートの設置位置も左と右で合致していません。どうもシートピッチの広いところと狭いところがあるようですが、なぜこんなレイアウトなんでしょうか。トラブルの元になるような気がしなくもありません。
佐賀の干拓地が見え始めると、まもなく到着。遅れもなく、ほぼ問題のなかった初LLCですが、この時点で時刻はすでに14時。いくら九州といえど最も日の短いこの季節、できれば午前中に着いてくれる便が欲しいところ。
空港ではレンタカーを借りて伊万里へ向かいます。佐賀空港では県のテコ入れでレンタカー24時間1000円キャンペーンを行なっており、一見お得そうなんですが、2日目以降は定価となるため、2日以上借りる場合は楽天などで予約する方が安くなってしまいます。初日と2日目で車を変えようにも、佐賀駅以外に営業所を持つところがほとんどなく、該当地域を除いてまったく使いでのないものになってしまっているのがどうにも勿体ないと言うかお役所仕事というか。
結局15時半過ぎに伊万里津大橋に到着、すっかり夕方風情です。佐賀の旅を計画し始めた頃は、目的の1番が呼子イカ、2番が御船山の庭園でしたが、いまいち現地での時間が取れないこともあって、伊万里、有田メインの焼き物ツアーとなりました。
伊万里はそこかしこに焼き物が飾られてとても楽しい町。とくにこの伊万里津大橋から上流に向かっての伊万里川沿いは、たとえ冷蔵庫並みの気温でも散歩したくなるような場所なんです。
伊万里駅近くの宿、セントラルホテルに車を置いて、まだ日暮れまでほんのわずかあるので、伊万里駅まわりを散歩。松浦鉄道の伊万里駅のホームは、よく見るとアスファルト舗装の中に陶器のかけらが混ざっています。
伊万里駅も昔はよくある国鉄の駅らしい広いヤードを持っていましたが、松浦線が松浦鉄道になり、2002年には東西で分断されて、ヤード敷地も多くが売却されてしまいました。南北の大通りができて町の発展には寄与したかもしれませんが、そこを高架や地下にするなどして、線路をわざわざ分断しなければ、ななつぼしの乗り入れだってできないこともないだろうに…などとつい思ってしまいます。
さて、夕食は当地の名物を食べようと「ひょうたん」さんを予約していました。
まずは地酒(どれも純米!)の飲み比べ1000円。好きとは言っても相変わらず弱いので、このようなセットがあるのは嬉しいもの。この中では「古伊万里」がよかったかな。
そしてメインディッシュ、呼子のアオリイカ活造り。目の周りのアイシャドーが特徴的な美人さんですが、肉厚で甘くて超絶旨い!呼子の町こそ行けなかったものの、わずか40km弱の位置関係、今度いつ来られるかわからないし食べられるときに食べちゃおう、というわけです。
もう間違いなく我が人生におけるイカ史上ナンバー1、日本酒との組み合わせも最高です。げそはあとで唐揚げにしてもらいました。
続いては伊万里牛です。もう、何と言うか、牛さん、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ…。もはやそれなりにトシなので、これだけ食べればお腹いっぱいで大満足。
格安飛行機と、2人で7600円と格安ホテル(狭いけど)のおかげでちょっと贅沢してしまいました。翌日はいよいよ伊万里と有田、そして嬉野温泉です。