先日、嫁と横浜そごうで開催された「琳派・若冲と雅の世界」に行ってきました。
しばらくご無沙汰していた展覧会でしたが、その前には千葉市美の「英泉」も行きましたし、続く時は続くものですね。
書店に図録があったので、あらかじめ内容は把握していたものの、葛岡宣慶の作と言われる「伊勢物語かるた」 がなにしろ良くて、実際に目にすると釘付けになりました。琳派と冠してある割に俵屋宗達や酒井抱一はまあ、そこそこという印象だったんですが、鈴木其一がまたしてもキレを見せていました。
あとは若冲ですが、何度見ても彼の観察眼と技術には驚かされます。今回は弟子と言われる人の作品と一緒に展示されていたため、いっそう引き立てられたのもありますが、描き出された鶏のさりげないしぐさなどを眺めていると、我が家にいたチャボたちが次々に思い出されて、ついこみあげてきてしまうほどでした。
ところで、横浜そごうは横浜駅から多少離れてはいるものの、アクアライン高速バスの発着ターミナルがあるので、房総方面からのアクセスはかなり便利。とは言え、今回の用に2名以上になると、800円になったアクアラインの通行料から考えるとちょっと割高。高速バスに自宅前から乗れるのなら別ですが、アクアラインの房総側ターミナルまではクルマで行かなくてはならず、ターミナル周辺に停める駐車代も必要で、それならいっそ渡ってしまうか…となるわけです。
そこで今回は京急小島新田駅近くのコインパーキングに停めて、そこから電車で行くことにしました。
小島新田駅についてみると、駅は工事中。どうやら地下化工事を行なっているようで、取りあえずは産業道路のアンダーパスが目的ですが、将来的にはルート変更も含めた大規模な計画のようで、ほぼ全線にわたって地下化されるようです。
ちょっと話は逸れますが、アクアラインを渡り終えた浮島ジャンクションには、もともとサービスエリアを作る計画があったそうです。大黒PAが近いなどの理由から、現在中断されているそうですが、とりあえず駐車場にしたうえに京急大師線をここまで延伸して、パーク&ライドの拠点にしてもらえると面白い。房総側のパーキングに停めるよりも列車本数は多いし、一杯で乗れないということもない、また、強風でアクアラインが通行止めになったとしても、クルマにはたどり着けます。ただ、どれだけの需要があるかはあやしいところ。アクアラインバスは繁盛してるらしいんですけどね。
そんなこんなで展覧会の帰りは、いずれは姿を消してしまうかもしれない川崎大師駅で下車し、参道を散歩することに。ちょうど昼過ぎで粋な和食店があるかと思ったんですが、参道に入ってすぐ半額セール中の店を発見。いったいどういった理由で半額なのかは分かりませんが、なんと醤油ラーメンが275円、カニクリームコロッケ定食は340円と学食顔負けのお値段に「ラッキー!」と迷わず入ってしまいました。味もまあバカウマってほどじゃありませんでしたが、それなりに普通でした。ビールなんかも半額でしたから、あれで居座られるとさすがにつらいんじゃないかと、いらぬ心配などもしてみたり…。
半額ランチのあとは、川崎大師名物の久寿餅も買いましたし、ぶらり途中下車は楽しいですね。