本題の前に…、チャック・レイニーが脳卒中で倒れてしまったようですね。
なんでも、つい先日の11月4日に自宅で脳卒中を起こし、集中治療室に運ばれてしまったとのこと。(→記事)現在は快方に向かっているおり、とりあえずひと安心らしいですが、5ヶ月前に渋いプレイを聴かせてくれていただけに驚きました。
そんなレイニーも参加していたBillboard Live TokyoでのMarlena Shaw Liveで、アンケートに答えたら当たってしまった今回の「ベン・E.キング Live」、ちょうど妻の誕生日前日だったので、いいプレゼントになりました。
「スタンド・バイ・ミー」で有名なベン・E.キングですが、東日本大震災の悲報に胸を痛め「日本の人々を元気づけたい」という思いを込めて日本独自最新アルバム「Dear Japan, 上を向いて歩こう」をレコーディング。アルバム自体は16日に発売されましたが、ライブではその収録曲を中心に演奏されました。
折角のプレゼントは最大限に楽しんじゃおう!ということで、場所は最前列(画像の印の場所)で、まさにキングの唾が飛んでくる「垂涎の席」です。当日のプレーヤーは下記のとおり。
- Ben E. King(Vocals)
- Maxine Brown(Vocals)
- Joe Coleman(プラターズ Vocals)
- Enga Davis(Vocals)
- Josette Newsam-Marchak(Vocals)
- Atsushi”TOYA” Tokuya(Keyboards)
- Mark Peterson(Bass)
- Tony Lewis(Drums)
ドリフターズのヒット曲をはじめ、数々の名曲がソフルフルかつパワフルな演奏に圧倒されました。ベースやドラムの方は失礼ながら知りませんでしたが、相当良かったですし、バックコーラスもめちゃくちゃカッコよかったです。ジョージ・ベンソンの演奏で有名なオン・ブロードウェイや、アルバム未収録ながらクインシー・ジョーンズのプレイが名高いキラー・ジョーなど、ちょっとJazz寄りの曲がハマっていましたが、本来そのスジの方々でしょうか。
肝心のキングおじさんは日本語の歌詞を覚え切れてないみたいでしたし、ヨレヨレな感じでしたが、終始ご機嫌でノリもよく、とてもいい雰囲気のステージで、すっかりライヴハウスの醍醐味を味わえました。できれば日本語版はともかく、オリジナルの「スタンド・バイ・ミー」はシャキッと聴きたかった思いもありますが、なにしろ御歳73ですし、わざわざ日本を気遣い、こうして来日してくれるだけでもあり難いことです。ただ、自慢のバリトン・ヴォイスも日本語になると「ボビー・オロゴンのようだ…」と思ってしまったのはここだけの話。