今年も和歌山の義父から手作りの「なれずし」が届きました。
毎年毎年、届くのが待ち遠しくて仕方ないこの「なれずし」は、酢を使わず塩飯の鯖寿司をアセの葉で巻いて日にちをかけて発酵させる紀州の名産品です。 いわゆる発酵食品ですので、フツーの鯖押し寿司を想像しながら食べると、戸惑いますが、段々病みつきになり、押し寿司では物足りなくなります。
以前は味比べが盛んだったと言われるほど、それぞれの家庭の味があるわけですが、自分はこの義父の味こそがなれずしの味となってしまい、いちど市販品を食べる機会があったものの、味から歯触り舌触りまで違和感を感じてしまいました。義父のなれずしは自分ら夫婦や親戚のほかに、近所の方たちにも毎年お分けしているんですが、とても評判がよく、楽しみにして頂いているので、かえって年々プレッシャーにならないか妻などはよく心配しています。
ここ数日でストーブを引っ張り出したわが家ですが、よりいっそう秋の訪れを感じることができました。