昨晩、お出かけから帰って来たら玄関前のオリにいるはずのメグがいない。
どうやら中からつっかえ棒を外して出て行ったらしい。
めぐの逃走は何度目だろうか?気まぐれで出て行ったときもあるし、留守中雷が怖くて家の鍵を開けて出て行った時もあった。まったく彼女の脱出技術は超一流で名前もメグではなく「テンコー」にしようかと思うくらい。
子供を作って帰って来た事もあったが心配なのは、昨晩はかなり冷え込みが厳しかったことと、なにより交通事故だ。めぐの行きそうな場所に行ってみると見事田んぼの中にめぐを発見。しかしまだ脱出時の興奮から冷めていないのか、叱られると思ってなのか、呼んでも逃げる。もともと野良だからどうもスイッチが入ると、そいつが戻るまでは野良犬的な行動をとるのだ。変な方に逃げてクルマに轢かれるのも困るのでここは一時退散。仕方なく帰ってくるのを待つ事に。
いままでは割とすぐに戻って来た時もある。しかし、今日はなかなか帰って来ない。先日もめぐの産んだ子供も脱走してそのままいなくなっちゃった話を聞いたばかりでなんとも落ち着かない。夜中にまたクルマで照らしながら探し、明け方4時半頃にも「クルマが増えないうちに」と探しに出る。が、なかなか見つからない。歩いていれば分かりそうだが、この寒さではどこかで丸まっているのだろうか。
ここでちと別のハプニング。なかなか見つからないので途方にくれて、とりあえず自販機で缶コーヒーを買って飲む。しばしウロウロした後、諦めて帰る事にし、その前にくず入れに空缶を捨てようと駅前にクルマをとめ、捨てた後再び乗り込んでシートベルトを締めようとした時、なんとクルマの脇に若い女性がいて、窓から覗き込んでいるではないか。ギョッとするが窓を開けて聞くと「すいません家まで乗せてもらえませんか」とのこと。時刻は5時前。歳はまだ16~7くらいだろうか。めちゃくちゃ怪しいけれど寒いだろうからと了承する。
聞けば1時頃から駅の待合室でうずくまっていたらしい。「すごく寒かったです」と言う。当然だ。指示通りにクルマを進めて、家だというアパート前に着いて降ろしたら何度も「ごめんなさい」と「ありがとうございます」と言って小走りに去って行った。
というわけで予期せず若い子と深夜(早朝)ドライブをしてしまったわけだが疑問がある。駅から彼女のアパートまでは距離にして約1キロちょっと。4時間も寒い中うずくまるくらいなら全然歩いて帰れる距離だ。小走りに去って行ったことから足が悪い訳でもなさそうだし。しかも駅に1時頃からいたと言うが、最終列車が着くのは23時10分頃のはずだから、列車で来た訳ではなさそう。うーん、謎だ。
さて、話を戻せば、めぐは朝になって帰って来た。夜中とはうって変わって、名前を呼ぶと喜んで走って来た。飼い犬モードに戻っていたようだ。無事でなにより、でもおしおきに鼻をつまんでやった。そんなわけで今年のクリスマスナイトはイベント盛りだくさんのうちに終了しましたとさ。