モーターショーと言えど、やはり「買うかも!」という視点で見るクルマの方が面白い。
近く発売される予定の新型マツダ・アテンザもその1台。国産で買うならやっぱりマツダかなーと思うし、ユーノス500直系という成り立ちからも自然ではある。
現行のアテンザは、ZOOM ZOOMのトップバッターとしてデビューしたが、結果的にアクセラと食い合う面も多かったのではないかと想像している。ボディサイズ以外に車格の違いがさほど明確ではなかったし、キャラクターも似通っていたからだ。ZOOM ZOOMだからといって、あまりに似せすぎたのは失敗だったのではないかと思う。また、アテンザは車格の割に子供っぽく、それまでセンティアやユーノス800に乗っていた人が乗り換えるには、ちょっとムリがあった。
そういう点で見ると、新しいアテンザはなかなかいいところを突いてきているのではないだろうか。プレミアムムンムンではないが、それなりの品質感を備えてきている。とくにサイドパネルは、きちっとした面がとられていて、そのため鉄板が分厚く感じ、品質感などへと繋がっている。これまでのマツダ車が顔ばかりに力が入って、サイドが相対的にひ弱に見えていたものとは明らかに違う。ただ、リアはフロントからサイドまでのソリッドさをうやむやにしてしまっているようにも思う。もうちょっとクールに決めたかった。
顔は例の「プロミネント・フェンダー」をうまく取込んでいてナカナカだ。ただ、ボンネット面がもうひとつ美しくなく、そこから繋がるグリルがあまりに大味。折角ヘッドライトのアウトラインをうまく仕上げているのに勿体ない。
勿体ないと言えばサイドウィンドウグラフィックスもサイドパネルはきれいなのに、開発途中で全高を上げたりした?と思うくらい上部ラインが乱れている。とくにハッチバックはここが肝だ。オペルのベクトラがや新型モンデオのように、このあたりがスパーンときれいに決まっていれば、新型のシンプルさがより生きてくると思うのだが、逆に後端部など細かい柱で煩雑になってしまっている。
今のクルマはトランクの高さもかなりあるし、トランクスルーもあるから、ハッチバックはよほど美しく作れない限りなくてもいいかも知れない。その点現行はハッチバックには存在感があったが、新型ではボディ合成など総合的に考えるとセダンとワゴンで十分かと思う。
できたモノに対してあとからとやかく言うのは簡単だ。でもマツダは頑張っていると思う。不満はあっても乗ってもいいかなとは思わせるだけのものは持っているし、同じくモーターショーに出ていたアウディA4などを見るにつけ、セダンは難しいと思わせられる。
幸いマツダには走りにウリがあるから、多少の外観上の欠点を補って余ある走りが備わっていればと願わずにはいられない。今後も注目していきたいクルマだ。
おぉ!新型アテンザ、画像で見るかぎりですが、カッコイイですね。
好い意味でマツダらしいです。
実車を見てみないとなんとも言えませんが、結構デカイのかな?
5ナンバー枠ってことは・・・ないですよね。
>>あっぱれどの
1800もの幅があったと思いますよ、コレ。
やっぱりハッチがいいっすよ。
和製モンデオですね。十分に魅力的なデザインではありますが内容に限らずデザインも小改良を積み重ねていってくれたらと思います。
初めまして。kigakuと申します。先月、FIESTA STを購入しました。kahanさんのブログでいろいろ教えてもらいました。よろしくお願いします。
ちょうど車の購入時期と重なったので、今回のモーターショーはいつもより興味を持ってました。その中でもマツダは良かったですね。僕も「頑張ってる」って思いました。新型アテンザもかっこいいです。これも売れて欲しいなと思いました。
うーん、こうして見ると新型アテンザのハッチバック車はリア・セクションが相当とっ散らかってますね。
プロミネント・フェンダーの消化の仕方は、一連の中では一番よくできていると思っただけに、かなり残念。
>>れいんさん
そうですねー、とくに内装などはもう少しシンプルで品のある感じにして欲しいところです。
>>kigakuさん
こんにちは、わざわざ書き込みありがとうございます。ご購入おめでとうございます。素晴らしい祭生活を送れるといいですね。
期待値が高いとどうしても厳しい評価になってしまいがちですが、マツダは期待できる数少ないメーカーのひとつですね。仰るように販売に繋がって欲しいです。
>>堕民さん
噂の北米モデルのためにデザイン熟成へのパワーが分散してしまったのであれば、勿体ないことですよね。