今日、一週間の約束でお借りしていたフォーカスSTを返却した。
かなり良かったですね、フォーカスSTは。私のような平凡なドライバーでも十二分に楽しめる懐の深さがあるし、これはSTシリーズに共通することだが、開発者たちが楽しんで作っているように感じる雰囲気がじつに素晴らしい。当然ライバルの研究は怠らずにやっているだろうけれども、自分たちの信じる「イイクルマ像」がしっかりあって、それに向かって手を尽くしているんだろうなと思わせられる、いわば作品とも表現できるようなものだ。その分トレンドを平気で外したり、予想外に欠落した部分もあったりするのだが、意外と素直に納得できてしまいそうなところが面白い。世の中フォーカスSTよりも速く、便利なクルマは他にもあるが、いったいどれだけ開発者までが楽しんでいるモデルがあるだろうか。そう言う意味でもフォーカスSTのライバルは結構RX-8じゃないかなーなどと思ったりもした。
モンデオSTやフィエスタSTと違うところは、かなりインパクトを感じるボディにモディファイされているところだろうか。さすがはラリーチャンピオンマシンといったところだが、街中で乗っていると結構注目される。普段は全く反応がないフィエスタなので何やらむずがゆい。
極端な樽形の面によって凝縮感溢れるボディはなかなかカッコよく、顔も精悍な印象で、かといってわざとらしいワル顔でないことには好感が持てる。15mm落とされた車高と、サイドに回り込んだフォグライト周りのおかげで、ノーマルモデルに比べてよりワイド感を増す事に成功しているし、独特なデザインの18インチホイールもまたかなりの存在感を放つ。リアバンパーがちょっと重たいので、フィエスタのように切れ上がった感じになればと思わなくもないが、パフォーマンスブルーでこれだけの注目度なのだから、エレクトリックオレンジだったらどうなるんだろうか。しかもこれでたったの320万円。かなりお買い得だと思う。
ところで、今日返却時のことだが、シガーソケットから電源をとってiPodで音楽を聴いていたので、画像矢印の下部の蓋を開けたままにしていた。ETC車載器がないので一般ゲートでチケットを受け取り、何気なくその蓋に乗せたところ、スーッと奥へ入ってしまった。もう焦った焦った、パーキングエリアで止まってあれこれ外してみようと思ってもなかなかうまくいかない。細い棒があればなんとかほじくり出せそうなので、売店でボールペンを買って分解し、中のインクの棒で掻き出した。フォーカス乗りの方は決してここにチケットを置いてはいけません。
おっと、そうそう、フォーカスSTで気に入らなかったところを思い出した。それはオーディオの音だ。こればかりはフィエスタの方がはるかにいい。機器のコストはきっとフォーカスの方がかかっているだろうが、音場ばかりにとらわれて、貧弱な音色はまったくもって音楽をつまらなくしてしまう。SONY製のようだが、本国でも同じオーディオなのだろうか。
さて、また今日からはFIESTA生活に戻るとしようか。
いいなぁいろいろ試乗できて…
れいんのフィエのドアの中には窓の隙間から飲み込まれた駐車券が2枚眠っています^^v
>>れいんさん
わははっ、^^vって…。
落ちる場所によっては火災にもなりかねないので焦ります。いや、冷や汗かきました。
お久しぶりです。現行フォーカスST、都心でも時々出会うようになり何だか嬉しいです。でもちょっと見た目のボリューム感が過剰?ST170のウェルバランスぶりを改めて感じてもいます。
>>ロボ部長どの
たしかに…ブ厚いですしね。まあ、でもラリーのイメージをうまく出しているとは思うので、欧フォードの狙いどおりじゃないでしょうか。