そしてお次ぎはサーキットタクシー。
レーシングドライバーの操るフォーカスSTに同乗するイベントだ。
同乗するのは1台につき2名となっており、当然どちらかが後部座席となる。今回一緒になったのはプジョー106乗りの方で、前席を譲ってくれると言って頂いたけれど、いやいやジャンケンにしましょうと、事前に勝負したところ。あっさり負けたので、後部座席に座る事になった。
スタートからいきなり全開で、加速はやっぱり速いけれど、まあ想像通りと言った感じだったのに対し、ブレーキの効きには驚いた。雨もあっての事か、同乗試乗だからか、さほど攻めているわけではなさそうだし、コーナーぎりぎりまで我慢してドカーンというわけでもないのだが、強烈なストッピングパワーと、ここでも姿勢の良さは確認できた。ノーズダイブなどは全然なくて、すーっと滑っているかの様に止まる。インからもほとんど離れず、旋回性能の高さも伺える。でもコーナリング中は、なにしろ後部座席はサイドサポートがないので、体を支える事ばかり気を取られてしまった。
しかしあれだけの性能があると、もはや小生には持て余してしまう事が明白で、かえって不必要な感じさえしてしまった。そもそも公道で性能を出し切る事自体難しそうで、フィエスタで十分だろう。ただ、小生がフィエスタSTを買った理由と同様に、その高性能を安全性能として解釈して買うという考え方はアリだろう。ラゲッジや室内スペースも過不足ないし、このフォーカスSTというクルマ、非常に魅力的だ。