何でも大きな買い物は「迷っている間が楽しい」とは言うけれど…、
でも、それはまあ「青春時代」のように「あとからほのぼの想うもの」といいましょうか…なかなか大変な作業ではありました。それでもようやくクルマ選びが終了したという事で、その顛末記などをしばしお楽しみ頂ければ。
最愛のユーノス500の代わりなどというのはどう考えてもあり得ない!事はいままでにも散々書いてきたのだが、そんな感情とは裏腹にいつかは乗り換えなくてはいけない。その場合には「もうクルマ趣味などはやめて、燃費もよく維持費もかからないクルマにする」という考え方と「いやいや、同じような価値は無理でも別の価値観を求め、トータルでの価値で500を上回るものを探す」という考え方があった。前者の場合はとってもラク~になれそうな気はするし、実際簡単だ、ヴィッツやフィット、デミオ、或は軽からテキトーに選べば良い。しかしそれは性格上到底納得出来るはずもなく、後者に光明を求めて探しまわるも、タダでさえ高いハードルがある上に少ない予算内で探すのは難しい。
自動車関係の仕事をするようになってから、色んなクルマに乗ることができるのはたいへんラッキーな事だが、どんなに気に入っても、そのほとんどが予算に収まらないのはなんとも悲しい。なまじ旨味を知ってしまった以上、どうしてもこだわりを持ってしまうが、そのこだわりたちは実に高価なのだ。そう言う意味ではユーノス500は国産という事もあって、有り難い存在だった。「出来がいいのに売れない」というメーカーがコントロール出来ないような魅力まで備わっていた。ま、それでも特に運動性能や乗り心地などの面において、自分なりの判断基準がうっすらとでもできてきたことは喜ばしい事だ。
ここでクルマを客観的に俯瞰してみる。自分の趣味性を反映できるクルマというのはどんなクラスなのか。まずコンパクトカークラスのクルマ達は、やはり上級車種と比較して「コスト」のプライオリティが高く、結果、実用一辺倒で特に国産車は面白味に欠ける。本来はそこでデザインが大きな力を発揮すべきなのだが、今の国内メーカには到底望むべくもない有り様だ。よって、デザインだけでなく、サスペンションやらエンジン、内装など、限られていながらも、クルマの性格に見合ったこだわりを持たせられるのはせいぜいDセグメントと呼ばれる2リッター前後以上のクラスのようだ。セダンで言えばアテンザやアコード、レガシィなどで、なるほどそれなりに各車個性を発揮している。
しかし、このクラスには今大きな問題がある。それは、近年顕著になっている大型化で、ほとんどのモデルが3ナンバーになってしまった事。しかも「安全性を考慮したらわずかに5ナンバー枠を超えてしまいました」どころのレベルではなく、豪快に超えてしまっている。小生は後部座席に人を乗せる事はごくまれだし、田舎道は細い。そして何より「無駄に膨らんで重くなったボディのために、余分な燃料代を支払いたくはない」のだ。だからと言ってその下のカローラクラスは特徴がないし……と思っていたら光るクルマがあった。それはマツダ・アクセラ。これも実は 3ナンバーボディなのだが、はみ出し方はまだ控えめな方だし、何よりこのクラスでは飛び抜けた運動性能を有し、デザインもなかなかのレベルにあり、本来はもっともっと売れていいクルマだ。
「なんだ結局マツダかよ」という声も聞こえてきそうだが、今のホンダには「センスもなければソフトウェアもない」し、日産は「どうも浮ついている。家具屋でもやってろ状態」だし、トヨタには「アンタにだけは騙されたくない」状況。比較的真面目にやってそうなのは結局マツダ・スバル・ダイハツあたりしかいないのだ。その証拠に250万円の予算で総合的にアクセラと張り合える国産車はなく、アクセラ以外の候補を挙げようと思ったら、Bセグメントの輸入車から探すよりなさそうだ。中古車を考えれば幅は広がるけれど、ユーノス500ではその走りの性能に最も不満があったために、とくにハード面で「買い換えて良かった」と思えるだけの決定的な差が欲しく、なるべく最新モデルであるほうがいい。
国内各社評、上手いこと言いますね(笑)。
僕も大体、似たような印象です。どれほど商売上手でも、なんか不誠実だったり見当違いのカイゼンばかりしてるように見えるメーカーは、僕も願い下げです。
あ、マツダ・スバル・ダイハツにスズキも追加してやってください。
だはは、どーも。お宮では大暴れだったそうで(笑)
リニューアル後も宜しくお願いします。
マツダ、たしかに実直でいいんですが、あまりに不器用でかえってふがいないところ…ありますよね。「そんなとこばかりやってないで、少しはツボを押さえたらどーなんだ!」って感じの。