今日は妻を連れて市原市埋蔵文化財調査センターの発表会に行ってきました。
以前、図書館に行った時にたまたま見かけたチラシで興味をひかれたこの企画。題名がえらく長くて「ここまでわかった市原の遺跡 第2回発表会《よみがえる天平の甍》~上総国分僧寺跡の発掘調査によって何がわかったか~」となっていますが、つまりそういう発表会です。市原市の主催なのでもちろんタダ、「こりゃ面白そうじゃない?」と参加してみたわけですが、満席の会場は見事にご老人ばかり(爆
昭和40年代なかばから今の市原市役所を中心に広範囲で区画整理&宅地造成を行なうことになり、そこには天平時代に全国各地に作られた国分寺のひとつである上総国分寺と国分尼寺の寺域が含まれていることから、16年に渡る大規模な発掘調査が行われたそうです。以降30年近くに渡って行われた研究の成果を、今回発表してくれると言うものです。
上総の国分寺は、全国の中でも相当な規模を持ったものだったらしく、この調査も考古学会ではかなり注目されているそうです。近畿に比べたら圧倒的に文化財の少ない千葉ですが、改めて地元に愛着を持てるような企画だったと思いますし、何だか久々の講義を受けているようで、なかなか楽しかったです。
上の画像は市原市役所からの眺めですが、ちょうど中心部分が現在の国分寺で、一番最初の画像にある七重塔がそのあたりに建っていたそうです。ここはちょっとした台地ですから、この塔は随分遠くから、或は東京湾を挟んだ向かい側からも望めたことでしょう。この模型じたいは市原市役所のエントランスに展示してあります。
市役所の屋上で今度は反対側を望むと、こちらは尼寺だった上総国分尼寺が望めます。回廊が復元されていますが、市もこのあたりもっとアピールした方が良いような気もしますね。
さて、講義自体は3名の方が順々に朝9時20分からお昼の12時半までみっちりあって、昼食後は資料館を見学です。発掘された色々なものが展示されていますが、やはり瓦好きとしては瓦は見逃せませんね。
上総国分寺の最盛期はまず火災によって衰退していったそうで、その時処分された瓦が大量に出土したそうです。その瓦を並べて展示してあるんですが、驚いたことに行基葺なんですね。行基葺全国でもあまり例がなく、奈良の元興寺が最も有名なんですが、その技術がここまできていた…、いやー、ロマンです。
結果的に難しい話はほとんどなく、とても楽しめていい発表会でした。余談ですが参加者の中にはEUNOS500オーナーもいたらしく、ウチのKaも久々に500と並べられました。そういえば先日もコーラルシルバーを見かけましたし、まだまだ近くにも何台か元気でいるようです。
「市原の遺跡、その全貌」とかではなくて、
「ここまでわかった」というところが(・∀・)イイ!!ですね。
こんなイベントにご夫婦で行かれるなんてなんだか
いいなぁ~。文化のかほりが。*。 *:.。☆
瓦!美しいですね。
>>tera@ststどの
おお、ランニングteraどの。何しろ自分、ロマン派なもので(爆)。趣味を分かりあえるのは確かに楽しいですね。
いやーしかし、色んな世界があるもんですねぇ。