Jazzピアノの巨人、Bill Evansが亡くなってから30年が経ちました。
命日である9月15日には(気がつけば)1日彼の曲を流しまくるようにしているんですが、今回は節目とあって一層気合いが入ります。
Bill Evansの音楽との出会いはさほど早かったわけではなく、高校時代後半くらいのことで、ビクターの出したRiverside編集盤を買ったことに始まったような気がします。当時はJazzに興味を持ちはじめた頃で、同じシリーズでChet BakerやJohn Coltrane、Wes Montgomeryを買いました。もともとピアノが好きだったことに加えて、クラシックを聴いていたことからBill Evansはとっつきやすかったんでしょうね。Waltz For Debbyのジャケットデザインに感動したこともあって、7000円くらいでオルフェウム盤(当時はオリジナルだと思っていた)を買い、一気にハマった覚えがあります。
通常、とっかかりというのは弱いもので、その役割を終えると自分の中で衰退していくものなんですが、Jazzの楽しみ方がそれなりに分かってきてからも、相変わらず最も聴いているミュージシャンの座を譲りません。同じようなことは画像のRiverside 4部作にも言え、彼を知る基本でありながら必ず戻ってくるアルバムたちでしょう。中期や後期、あるいはデビュー当時のものを聴き込む時期はあるんですが、やはり頭のどこかにこの4枚があって、結局これに舞い戻ってきます。Evansの技術力や経験のほかに、時代やタイミングなど様々な条件が重なって出来上がったこの珠玉の作品、それだけ奥が深いと言えます。
Bill Evansとは約11年ほど、生きている期間を共有していたわけですが、亡くなった当時は彼のことはまだ知らず、当然生のライブに行ったこともありません。でも、今にして思えば、それゆえにニュートラルな姿勢で彼の音楽に接して、影響されていくことができて、かえってよかったような気もします。
今後ももちろん、死ぬまで聴いていくことになると思いますが、そうですね、ExplorationsのSTEREOオリジナル盤が欲しいかな?今持っているのはオランダ盤で音は驚異的に良いんですが、何しろ状態が悪くて竹林の火事。あとはWaltz For DebbyもMONOは高校時代に買ったオルフェウム盤のままなので、もう少しファーストに近いものがいい。今は30周年の盛り上がりで高騰してるかも知れないので、またしばらく経ってからですが…。