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おマセなクルマ

ちょっと前の話になるけれど、いつもの洗車場で出会った珍しいクルマの話。

いつもの洗車場にいつものように入って行くと、なんとマセラティの3200GTが鎮座。このショップにエグゼクティブなクルマが入庫することじたいはさして珍しくはないんですが、この片田舎にあってイタリア系はちょっとばかりレア。そしてさらに驚いたのは大学生くらいの若い女の子が拭き上げをしていることです。
「あれー、若い子でも雇った?わけないなー」と思いながら、とりあえず青海波号を停めて、普段通り「こんにちわー」と挨拶に行く。
そこで聞くところによると、この女の子こそ3200GTのオーナーで、亡くなったお父様の形見なのだそう。しばらくはほこりをかぶっていたものの、お父様がかなり大切にされていたものだったそうで、きれいにして乗り続けたいという。
親父に(生きてるけど)ベンツの500SLを譲られながら「維持できん…」と、さっさと手放してしまった自分とは大違いの素敵な志であります。ただ、クルマに関しては「ぜ~んぜん何も知らないんですよぉ~」だそう。
この3200GT、リアランプに特徴のある前期型で、かなりデリケートなモデルである上に、タマ数も少なく、年数も経っていて、いわば難易度Aクラスと言われています。どんなに順調でも半年に一度は点検した方がいいとは自動車雑誌に勤める知り合いのコメント。
そもそもお父様が購入されたわけだから、それなりに裕福なご家庭だろうと想像できますが、点検ごとに芝公園のコーンズに通っているとのことで、手間も費用も大変そう。
せめて千葉に専門的なショップがあれば、気持の上でも楽なんでしょうけれど、残念ながら千葉と言うのはこのジャンルにおいては不毛な土地のようです。
それなりに大変だとは思うけれど、きれいなクルマだし、なかなか味わえない世界なので、うまくマセラティ・ライフを楽しめればいいですね。もし、手放すことになっても、お父様がこのクルマのどこに惚れていたのかを理解できたなら、とても意味があるんじゃないかと思います。

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おマセなクルマ」への6件のフィードバック

  1. す、素敵な話だ!!
    そんな親父になりたい・・・。
    まずはコーンズの敷居を跨げるようにならなくては(>_<)ムリ

  2. えーっ!
    そんな若い女子がオーナー…
    うらやましい…
    でも、彼女にとってはお父さんの形見。
    それを尊重するにあってももの凄い形見をいただきましたねぇ。
    やっぱMASERATIは美しいですね、
    上品ながらもフェロモンプンプンなのがたまりませんw

  3. >>yokomonさん
    コーンズの敷居は果てしなく高いですよねえ。
    ああ、フォードっていいですよね。でも…
    >>45さん
    ちらっと見える内装がまたエロいざんすよ。
    でもこのクルマはともかく、おマセなクルマ、最近増えましたよね。

  4. カワユイね~、この車♪
    きっと彼女もステキ女子~。
    あ、先日の奥山さんの講演、良かったですよー。
    事前に青山でお勉強もしました~。
    私の友人もパパ用(実のPAPAね)にカタログ持ち帰りましたわっ。

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