大津インターから名神に入り、一路名古屋へ。
天気は快晴、伊吹山の容姿が美しい。東京から下ってくると、このあたりの区間はちょうど退屈に感じてしまうあたりなのだが、今日は大津からの上りだし、あっという間に通過。ただし、尾張一宮でどうも名古屋に着いたような気分になり、その先が異様に長く感じられてしまった。
こんどのユーノス500ミーティングは、東海地方の仲間たちが企画してくれたもので、集合は名古屋のトヨタ博物館だった。東海のメンバーはクラブの中でもとくにアツい人が多く、ほとんどがマニュアルミッションで2.5リッターエンジンに換装してあるという状況。もちろんコンディションも申し分ない。
1台でも多くの500を集めたいと言う彼らの意気は高く、画像のとおりピチっとした整列ひとつとってもそれが伺える。ユーノス500の生産中止からかなりの年月が経ち、これだけの数を集められるのも最後のチャンスかも知れないという気持ちもきっとあったことだろう。
今回は、自分の乗っていた500を引き取ってくれた方も参加、実はオーナーさんとは初対面だったのだが、フィエスタと500は久し振りの再開を果たせた。やっぱりこうして目の前にすると、様々な記憶が甦ってくる。やはり500はきれいなクルマだ。ユックリと動いている時の様がとくに美しく、光の移ろいや微妙な表情の変化に、その都度目を奪われてしまう。
あちこち連なって走ったり、宴会ではしゃいだりと、充実の2日間だったが、いつもの面々や懐かしい面々、新しい面々など多くの仲間たちと過ごせてとても楽しかった。これも幹事さんたちの努力のおかげです。
クラブ発足から8年半、いま思えばあっという間だったけれど、ユーノス500が生産中止となってしばらく経ってからできたという事から考えれば、あらためて「よく続いているなぁ」と思う。素晴らしい仲間たちあってのことなのはまず確かだが、その元となったユーノス500はやはりすごいクルマだったんだと今更ながら思い知らされた。そのデザインの持つ力は、こんなにも強力なものだったのだから。
ミーティングが終わって自宅に帰り、撮りためたユーノス500の写真やマスターピースをあらためて眺め直す。あれだけの500を見れば、なかなか頭から離れないものだ。あの頃は本当に誇らしげに乗っていた。なんだか終わってしまった恋を思い返しているような雰囲気になってしまった。