今回のモーターショーで一番の目玉と言えばやはりGT-Rでしょう。
もともと個人的には、こういったクルマにはあまり興味がわかないけれど、ここはショウだけに「どんなもんだろう」とブースへ足を運んでみた。
雨の平日とあって、前評判よりも人は少なめなものの、それでもかなりのひとだかり。1階で見るのは無理そうなので2階に上がる。そして視界に現れたボディをみて、まず「ああ、大鑑巨砲主義」と思った。きっと超性能なのだろうが、満足しているのは技術者と、GT-Rが最高であり続けなければならない一部のマニアだけで、時代は果たしてこれを求めているのだろうか。
技術者のモチベーションを維持するために、あるいはこういった挑戦的モデルの開発そのものはあっても良いと思う。なにもモータースポーツへの参戦だけが、彼らの鼓舞に役立つわけではないだろう。しかし、本当にこのベクトルでいいのだろうか。健全なビジョン無き技術と言うのは、兵器のそれと同じである。GT-Rのキャラクターは一種兵器のようなものだから…という意味で言っているのではない。殺戮兵器だって技術者が苦労を重ねて開発し、形にしたものには違いないが、その目的を考えれば賞賛するわけにはいかないのだ。
クルマがモノとして成熟し切ってしまい、「クルマにお金はかけない」という意識が主流になりつつあることを認識したうえで、新たな「何か」をみつけ、そのための技術をまた磨くと言った、ビジョンと創造あっての技術を示すべきアイテムとして、GT-Rを提案してもらいたかったとは思う。価値観が進化していないどころか、わずか110mmの最低地上高など、実用市販車として立ち入るべきでない(オーナーにリスクを強要してしまう)領域に入ってまでして得られた性能など、結局「ハイハイ、速い速い」でおしまいなのだ。
ところで、実車デザインだが、発表をもったいぶっていた割にはさほどでもないというのが感想。GT-Rはとくに洗練されている必要はなく、逆にちょっとダサいくらいが相応しいのだろうが、各部をこねくりまわしただけで、新鮮味が皆無というのはちょっとまずいだろう。リアピラーの折れ線など、以前中村氏が自慢していたように思ったが、決して良いとは言えないと思う。ただ、近くから見ると、各面はけっこう丁寧に仕上げられていて、800万近くする価格を正当づけるに十分ではあると思った。
しかしクルマは走ってナンボ。乗ってみないことには結局のところそのクルマがどんなものかは分からない。また詰まりはそこがモーターショーの最大の弱点なのだろうと思う。
やっぱモーターショウってGT-Rメインだったんですね。
ワタシはC-CACTUSだとばっかり[爆]
スカイライン・クーペの方が、すっきりしていて好きです(^^)
800万円出すなら他のクルマがいいな…
最低地上高110mm・・・私の500もそうですが、ナニカ?
110mmは国内で車検が通る最低高ですね。
>>45はん
わはは、マキバオーですよね?あれは大穴狙いですよ。
>>takeさん
わざとスッキリさせないようにしているフシがありますしね。800万あればクルマ以外に掛けたい方です。
>>Ritzはん
リスクを強要させてしまうと言う意味で、メーカーのすることじゃないって事ですよね。オーナーが勝手にやる分には擦ろうが当てようが自己責任ですからね。
え?!中村氏ってあの「折れ線」を自慢してるんですか?!
バカジャネーノ・・・。
最低地上高・・コペンは105ミリでした
で、そいつをさらに10ミリ下げて乗ってたバカがここにいます(^^ゞ
コペンだから何とか日常にも大した支障も無く扱えましたけど、バカデカイGT-Rの車体で110ミリとゆうのは・・・
サーキット限定車ですね
>>堕民さん
わはは、でもたしか雑誌のインタビューかなにかで誇らしげに語っていたような記憶がありますよ。
>>ケイさん
最低地上高が同じ数値でもホイールベースやオーバーハングによって状況は違ってきますしね。まあ、こういうのはユーザーがすべきことだと思います。