1泊4日の弾丸ツアー、札幌で与えられた滞在時間はおよそ9時間!
北斗星の写真を撮りに琴似まで行ってしまったおかげで、札幌に戻ってきてコインロッカーに荷物を預けたときにはすでに12時。ここから急行はまなす入線時刻である21時38分の30分前には札幌駅に戻って来るまでの正味時間です。
「北斗星に乗る」というのは「ロマンスカーに乗る」のとはワケが違います。それなりに元手もかかってるので、9時間と言えど、たっぷり楽しまなければいけません。
とはいえ雪国の旅行は慣れないため、いかに歩く距離を抑え、かつ暖かく過ごすかを念頭に計画。天気予報では最高気温で0度となっていてビビりまくっていましたが、天気も良くて気温もさほどでもない感じ。ただ、ところどころ固まった雪の上を歩かなくてはならず、なかなか地元の人のようにはいきません。
12:00
まずは北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)で北方領土のお勉強。その後、お腹もすいてきたのでランチとします。琴似にいかなければ、準備中の雪祭りの様子でも見たかったところですが…。
13:00
札幌といえば今やスープカレー。れんが庁舎からわりと近いビルの地下1階にZORAというお店があります。ここは前回行ったSuageから独立されたそうです。
かみさんは画像のいももち入り、自分はラム入りをいただきましたが、とてもまとまりがよく、上質な味わいで美味しい。お店の方も丁寧で感じがよく、ああ、なるほどと感心したものです。
14:00
ZORAを出たらふたたび札幌駅へ戻ります。14時5分に札幌を出発するトワイライトエクスプレスの見物で、これまで走行中を見たことはありましたが、ホームでじっくり眺めたことがなかったので、いい機会です。
ホームへあがるとすでに入線していて、豪華な室内を眺めます。北斗星とは随分雰囲気が違っていて、乗ってみたかったですねぇ。それなりに機会は伺っていたんですが、ついにかないませんでした。
発車の写真を撮っていて驚いたのが、昨日上野で北斗星入線の動画を撮っていたときに隣にいたおじさんがまたそこにいるじゃありませんか。たまたま上野に見にきていたのかと思っていましたが、北斗星に乗車していたんですね。
トワイライトエクスプレスを見送ったあとは、7分後に発車する電車の乗車、苗穂に向かいます。
15:00
苗穂で訪れたのはメグミルクの工場、ここで3時から見学を予約していました。結構いろんな道具が展示されて興味深く、また、平日だったおけげで工場が稼働していたのがよかったです。メグミルクといえば例の一件以来見かけなくなった雪印牛乳の青いパッケージですが、北海道では「慣れ親しんだパッケージがいい」と要望があるそうで、今でも一部地域で売られているそうです。
見学の後は牛乳とチーズがいただけて、メグミルクパッケージの消しゴムをお土産にもらえました。
16:00
工場見学の後は、つづいてサッポロビール博物館を予定していたんですが、ここはいったんガードをくぐって16時3分に札幌を出発するカシオペアを見に行くことに。
北海道はまさに最後の寝台特急銀座、苗穂駅近くに撮りやすいポイントがあるんですが、すでに2名の方がおりました。
札幌3分発なら次の駅の苗穂には6分か7分頃だろうと思って待っていたものの、発車が遅れているのか一向に来ません。陽が短いこの季節、16時20分頃には山の陰に沈んでしまい、結局きたのは25分頃、わずかな差で暗くなってしまいましたが、雪の中を行く姿を収めることができました。新幹線ができると、ここも寂しくなりそうです。
17:00
移転が発表された苗穂駅前を通り過ぎて跨線橋を渡って次に向かったのはサッポロビール博物館。当初恵庭市にあるサッポロビール工場見学とどちらにするか迷ったんですが、工場は予約が必要だし、最寄りのサッポロビール庭園駅はちょっと遠い上に停まらない電車が多い(普通でも一部通過)…などの理由から、よりお手軽な博物館にしました。
歴史から作り方など、展示内容も豊富で面白かったんですが、注ぎ方によって味が変わる新しい「黒ラベル」の実演がナイスでした。
うまく注ぐと泡がかなり盛り上がって、少々傾けても平気。この泡が苦味を吸収するそうで、缶からじかに飲むのと比べて、すっきりとした味わいになります。
1階の有料試飲コーナーでは、ここだけのオリジナルで、創業当時の味を再現したという「開拓使麦酒」というのを飲んでみましたが、これがまた旨くてビックリ!札幌からも近いし、直売で価格も安くて雰囲気もいい、ビール好きにはたまらないスポットでしょう。
18:00
そして夕食はもちろんお隣のサッポロビール園でジンギスカン。忘年会でいって美味しかった「まつじん」の札幌店と迷ったんですが、ここはこのロケーションでチョイス。ビールと合わせてすっかり堪能しました。
19:00
さて、そろそろ「はまなす」の準備をしないといけません。苗穂の跨線橋をもどり、苗穂駅前にあるスーパー銭湯、蔵の湯へ。
ここは駅から近く、シャンプーやボディーソープの備え付けはないものの、440円で入れるのがいいですね。札幌から夜行に乗る人は結構利用しているんじゃないでしょうか。夜は気温も下がり、身体も冷えてきていたのでちょうどいいタイミング。
こうして「北斗星」から「はまなす」までのインターバルはあっという間に過ぎ去りました。夕方以降は結構押せ押せだったなかで、凍てつく歩道を難なくクリアさせてくれたのは、画像のアイススパイクでした。建物内では取り外さなくてはいけませんが、苗穂での各施設の移動に威力を発揮、現地人のようにスタスタでした。
さあ、苗穂から札幌へ戻ると、いよいよ初体験の車中連泊「急行はまなす」へ乗り込みます。