ハンガリーでのレースは、毎年必ずいくつかある退屈なレースのひとつに終わった。
夏休み前のレースなので、ここでバシッとDCがポイントゲットでもしてくれると、休み中いい気分で過ごせるというものだったのだが、まったくもって空気のような存在で終わってしまった。いや、スタートはよかったんです。フィジコのペナルティのおかげでダーティサイドからのスタートだったにもかかわらず、1コーナーを抜ける時には7位くらいまで上がっていたんですが、結局アロンソにひっかかっている間に抜かれ、その後はダラダラと。DCに比べれば、去年優勝しておきながら今年はビリ争いのホンダの方がかえって注目度は高かったかも。左近は去年からまったく学習できてなかったですね。
しかし抜けないコースというのはどうにかならないんでしょうか。立地がいいためか今後もカレンダー落ちの話も聞かないし、以前ストレートを長くする工事はしてくれたものの、大勢に影響はなかったので、もう少しのレイアウト修正が希望です。
今回のハイライトは結局予選でのいざこざだったというオチですが、どうなるんでしょうね。いがみ合った方が面白いと言う見方もできなくはないですが、勝負はやっぱりコース内でして欲しい。ペナルティだなんだってのはやっぱりつまらんです。
また、両者平等に扱うと言ったデニスは間違っているという見方もあるけれど、本来平等に扱うのが普通なのであって、現体制に不満なアロンソは、ルノーでよほど優遇されていたんでしょうね。そうなったのはフェラーリでのシューマッハ体制だったんでしょうけども。まあ、百歩譲ってプライオリティを置くドライバーを決めるとしても、それは本来契約によってではなく、シーズン中盤までのパフォーマンスによるものであってほしいもの。アロンソももうちょっと2度のチャンピオンらしくしていればいいのにと思うが、まだ若いし、ラテンだし、仕方ないのかな。
しかしそうするとヤルノがよければラルフがダメで、ラルフがよければヤルノがダメなという、ドライビングスタイルのまったく異なったドライバーを擁するトヨタは、まったく損をしているとしか思えない。スイートスポットの狭いマシンがあるように、彼らのセッティングの好みの幅も狭いんだろうか?
さて、次戦トルコはレッドブルもマシンをアップデートしてくるとのこと。今回もカウルに嫌いな尾びれが追加されていたが、どうなるんだろう?その出来によって富士でのおおよそのポジションが見えてくるかもしれない。