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フォード・フィエスタ その2

なかなか連休も忙しいもので、続きを書けなかったけれど、いよいよ、フィエスタの「走り」である。


結果から先に言ってしまうと、非常に走りのいいクルマであった。よく出来たサスペンションとわりかし気持ちのいいエンジン、そしてしっかりボディ。でもでもでもでも…不満点もい~っぱいありましたんです。はい。

まずはミッショ~ン。今時4速ってのはまあ、いい。シフトショックもなく、性能は確かなのだが、3速がない。P-R-N-D-2-1というわけ。これはマツダのホールドモード付きATに慣れた身としては非常にツライ。町中等はマツダミッションで言うSレンジ(1~3速)がきわめて有効なのだ。また高速域からのエンジンブレーキにももちろんである。フィエスタのブレーキが弱いというわけではない。たしかに今時珍しく踏み込まないと効かないタイプだが、やる時はやるもの。でもリヤはドラムだし、物理的にディスクよりもフェードしやすい(はず)。3速を選べないのは気持ちの上でも非常によろしくなーい。しか~も、 2速に落とすにはレバーのボタンを押さなくてはならない。これだと、ギアチェンジ時にちょうど段差越えだったとき等は振動で間違って1速にまで入ってしまう。2速へはボタンなしで、1速へはボタン付きにするのがいいんじゃないだろうか?
それからステアリング。チルトはあるが、テレスコピックがない。ま、これはこのクラスでは仕方ないのだろうが、実のところ今日はすでにフィエスタはA氏のところへ引き渡し、かわりにシトロエンC2が来ていて、これにはしっかり装備してあるのだ。

走り出してから「な、なんだこれはー」と思うのはタイヤ。コンチネンタルさんのタイヤなのだが、ちょっとミスマッチじゃないだろうか?要はヘナヘナなのである。これはサスペンションの出来の良さの文字通り足を引っ張っていると思われる。サイズも175/65R14。最近の猫もしゃくしもデカウスタイヤには賛成しかねるが、フィエスタには2グレードあるのだから、せめて上級のモデルくらい15インチ履かせてもいいんじゃないだろうか?C2でさえ45扁平の16インチだ。タイヤを替えれば絶対ゴキゲンなハンドリングになるだろうからあまりにも惜しい。まあ、交換すれば済む事なのだが、本国でもこの仕様なのだろうか?

タイヤは大きなマイナスだが、ハンドリングは期待以上。4輪の接地感もしっかりしているし、FRのBMWほどグイグイ曲がるわけではないが、コーナリング中にアクセルを踏んでもアンダーがでず、スマートに曲がって行くし、ブレーキング時も含めて姿勢の変化も自然で素晴らしい。ステアリングの重さもちょうどよく、ありがちな剛性感も高い。エンジン音は普通だが回転は滑らかで、そこそこ速い。

というわけで、難点もあるがレベルの高いクルマであった。しかしNo.1維持が出来るかと言うとちょっと怪しくなってきた。今あるC2に比べるとちょっとデザインも大人しすぎるか…。ま、それは飽きが来ないと言う美点にもなるから難しいが、シートが座面の高さ、形状共にC2のほうが良かった(好みだった)からだ。今後はデミオの派生車種も出てくるようだし、暫く様子をみるとしようか。

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