GF1の2本目のレンズとして、悩んだあげくオリンパスのM.ZUIKO 14-150mmにしました。
2本に分けるか、1本で済ませるか
コニカミノルタのDiMAGE A200の後継として入手したGF1ですが、なかなかイイ感じです。ズームレンズに慣れてしまった身に、久々の単焦点レンズは最初戸惑いましたが、換算40mmという絶妙の画角にシャープな写り、そしてf1.7の明るさが撮ることの楽しさを改めて教えてくれるような気がします。自分はもともと9割以上がスナップや旅行の記録写真ですが、ちょっと作品めいたモノも撮ってみたくなりますね。
でも換算40mmだけでは実際のところ不便な面も多く、せっかくのレンズ交換式カメラなので、2本目のレンズを考えてみることにしました。引きのない場所や、旅先での寺院建築などを撮る時にはもっと広角が欲しいですし、動物や小湊鉄道、F1観戦時など、頻度はさほどありませんが望遠も捨て難いところです。
かと言って、広角と望遠で2本買うのは予算的にNG、しかも実際旅先でのレンズ交換はかなり億劫なものだし、ミラーレスカメラは名前の通りミラーがないため、レンズを外すとセンサーが丸見え。ホコリの侵入を考えると、そうそう何度も交換したくないなぁと言うのが正直なところです。
それに、従来のズームレンズが持っていいたネガ要素「暗い」「歪む」のうち、「歪む」はソフトウェア処理によってかなり気にならなくなってきましたから、今後は積極的に選べるんじゃないかと思います。
悩ましい10倍ズーム対決
と言うわけで、追加レンズはズーム1本でいくことに。
A200の換算28-200mmがとても使いやすかったので、それをカバーする24-200mmくらいのが希望ですが、ピッタリのものはなく、該当するのはパナの14-140mm f4.0-5.8とオリンパスの14-150mm f4.0-5.6の2本。わざわざ同じような画角にすることないのに…と思いますが仕方ありません。
フツーに考えればGF1なのでこの場合パナのレンズを選ぶんですが、困ったことにこれがオリンパスのに比べて大きく、かなり重い。(といってもSONY NEXなど別規格と比べると遥かに小さいんですが…)
メーカー | 直径 | 全長 | 質量 |
Panasonic | 70mm | 84mm | 460g |
OLYMPUS | 63.5mm | 83mm | 260g |
参考:SONY | 75.5mm | 99mm | 524g |
こちらに比較記事があります。
でもオリンパスを選ぶと、こんどは手ぶれ補正が効かなくなってしまうんです。パナソニックはレンズ側に手ぶれ補正機能を搭載しているんですね。これまたA200で手ぶれ補正に慣れ切ってしまった身として、望遠レンズでこれがないのは痛い…と言うわけでかなり悩みました。
手ぶれ補正付きで小さいのがよければ、望遠を捨てて換算28-90mmの標準ズームが良いのではないか…とも考えましたが、この画角を買うくらいならLX5や近々登場が噂される優秀なコンパクトカメラがあるし、望遠を大幅に割り切って得られるf値が3.5-5.6程度では納得いきません。
結局のところマイクロフォーサーズを使う以上、画質、操作性、サイズ、価格の要素から最も自分に合った妥協点を探るのが吉のようです。なので「サイズ」に高いプライオリティを置く自分としては、オリンパスのレンズを選ぶことにしました。使用頻度が広角:7、望遠:3くらいの自分にとって、パナのレンズは280mmの望遠としては我慢できても28mmとしてあの大きさと重さはやはり受け入れられませんでした。手ぶれ補正は諦めなければなりませんが、考えてみれば一眼レフを使っていた頃には手ぶれ補正機能なんてなかったですし。
一応最終チェックとして、量販店で実際GF1にそれぞれのレンズをつけてテストさせてもらいました。パナの方が合焦が速く、キビキビ使えるんですがやはり重さは如何ともし難い。一方オリンパスのレンズでは手ぶれをチェックしたところ、キチンと構えれば結構止まるようですし、1/125くらいあればだいたいOKだったので、シーンは多少限定されてもそれなりに使えるんじゃないかと判断しました。
円高の時は海外通販も視野に
さて、ターゲットは決まったものの残る問題は価格です。どちらのレンズも購入当時は6万4千円〜とかなりお高い。むしろレンズキットに設定されているパナの方がオークションで安価に買えるようです。
そこで利用したのがアメリカはニューヨークにあるB&Hという量販店の通販。ここは(しょっちゅう価格が変わりますが)通常でも469ドルの値段をつけることが多いうえ、バーゲン期にはさらに80ドル引きキャンペーンがあり、389ドルと言う信じ難い値段になります。
円高の折り、1ドル83円で日本円にすると32000円ちょい、送料(UPS)と消費税を含めても36000円という安さ。しかも配送に最も安いUPSを使っても、通常なら注文から到着まで4日程度と国内通販と変わらない便利さです。さらにオリンパスの場合は他のメーカーと違ってボディ、レンズともに国際保証が効くので、少なくとも円高が続くうちは使わない手はありません。これならもし、オリンパスレンズが実際手ぶれ写真ばかりで使えなかったとしても、その気になればさほど損をせずに転売も出来てしまうわけです。
「とくに急がないけど、いつかは手に入れたいなー」と思うものがあれば、日々B&Hの値段(と為替相場)をチェックしておくのも良いかもしれません。あと、B&H以外ではアドラマカメラというお店も安くていいそうです。
こうして手に入ったオリンパスの14-150mmレンズですが、GF1に装着すると画像のとおり、A200とほとんど変わらない大きさに収まってくれました。このくらいだと今の季節、ダウンジャケットのポッケにすっぽり入ってくれるんです。センサーサイズや換算100mm余分にあることを考えると、これはオドロキのサイズ。ボディが新しいGF2ならA200をも下回りそうないきおいです。
室内で換算300mm、1/50秒のシャッタースピードでもブレずに撮れたりもしましたが、今後どうしても手ぶれが気になるようだったら、そうですね、昨日発表されたばかりのE-PL2がなかなか良さそうなので、安くオークションに出るようになったらスイッチするのもいいかもしれません。
そうそう、レンズを買うと必ず必要になるフィルタですが、安いお店を見つけました。青木カメラ店という京都のお店で、とりあえず購入の際は比較してみるといいと思います。