「ちょ~レア!」などと言いながら西新宿や渋谷を歩き回っていたのはもう20年以上も前のこと。
当時はちょうどレコードマップが創刊された頃で、それを片手に過去のマイナーなソウルやファンク、ジャズ…、つまりRare Grooveを探しまわっていました。とは言っても専門店のものは当時から結構高くて、「ハンター」や「ディスクユニオン」などで安く見つけるのが楽しみでした。
今またこのRare Grooveが再燃しているようで、「RARE GROOVE A to Z ~レア・グルーヴ・ディスク・ガイド」なる本が発売され、好評を博しているようです。こういったジャンルでの紹介本は好みと合わないことが多く、最近は全く買わなかったんですが、なかなかの評判のようで久々に入手してみました。
マニアたちからすれば、ほとんど知識はないも同然の自分ですが、眺めてみるとい~い感じのジャケがたくさん!分かっていましたがこりゃ散財ガイドです。本には860枚ものアルバムが紹介されているんですが、持っていたのはそのうちたった30枚、まだまだ知らない世界がいっぱいなわけです。
また、この本には現時点でのCD化情報が掲載されています。CDで出てると言うことはン万円も出す必要はないわけで(逆に格安で買えるようなケースも少ないわけですが)早速この中から良さげなアルバムをピックアップ、ネットショップやYou Tubeなどで試聴して3タイトルを購入しました。
・Alice Clark(右上)
・Mighty Ryeders / Help Us Spread The Message(中上)
・Starcrost(左下)
やっぱり自分はジャズ、ファンク、ソウル、ロックのどれにも偏らずに、しかもある程度洗練されたいいさじ加減のミックスグルーヴを聴かせてくれるモノが良いですね。年代はモチロン70年代に限ります。ローズがピロピロなんて書いてあったらもうたまりません。レア・グルーヴなだけに1枚丸ごと満足…というわけには行かないんですが、3タイトルはどれも素晴らしい内容でした。
ガイドでいくら良いって言われていてもこのご時世試聴できなければなかなか買えないものです。判断しづらいのがLP時代に入手が困難だった盤で、希少価値だけで評価されてしまっているようなケースがあること。ま、DJさんなら誰も持ってない曲をかけるのに意味はあるかも知れないんですが、一般リスナーにとっては関係のないこと。どんなコレクターの世界にも希少価値をありがたがる人はいて、気持は分かりますが、とくに音楽などはその内容で評価された方がいいような気はします。というワケで大手ネットCD屋は全タイトル視聴可能にするべし。
画像にある上記以外の3枚は、ちょっと前に入手したもので、
・Delegation / Eau De Vie(中下)
・Jim Mullen & Dick Morrissey / Up(右下)
はイギリス人のミュージシャン
・Babadu!
はハワイのミュージシャンと、ちょっと毛色は違うんですがどれも素晴らしい内容、Jim Mullen & Dick Morrisseyなどは元々友人から「Cape Wrath」を紹介してもらっていて欲しかったんですが、「Up」が再発されたので買ったところ正解でした。ぜひ続けて「Cape Wrath」も再発して欲しいですね。
それにしても、折角CDで再発されてもプレス枚数はやっぱり少なめなのか、価格は2000円オーバーと高めですし、すぐに廃盤になってしまって定価以上で売られるケースも続出。結局Rare GrooveはCDになってもやっぱりRare Grooveなんですねぇ。