Redbullがワンツー

ベッテルがまたもや雨のポール・トゥ・ウィンでやってくれました。

昨年トロ・ロッソに初優勝をもたらし、今年は今年でウェーバーを抑えてレッドブルに初ポール＆初優勝をプレゼント、まったく彼には脱帽です。フェテルにはトップチームに移籍してではなく、あくまでレッドブルチームで成功して欲しかったので、これはとても嬉しいですね。
クルサードのいないF1、さすがに開幕戦は寂しいと思ったものですが、彼のあとを継いだフェテルが最初から期待を上回る走りをみせ、今年も変わらず楽しませてくれそうです。
それにしても開幕から3戦、誰がプライベーターチームの3連勝を予想したでしょうか。F1はこれまでに何度も大きなレギュレーション変更をしてきましたが、今回のものは名実共に一番効果的で良かったんではないでしょうか。

まずKERS。回生ブレーキによってエネルギーを蓄え、放出時には80馬力ものパワーアップを与えると言うこのシステムは、当初危険性が指摘されていたものの、かつてのオーバーテークボタンの進化型のようでなかなか楽しい。結果的にブレーキング時の挙動が難しくなるのもかえってプラス効果で、今後全車が搭載するようになった時に、もう少し使用制限を加えると、より演出効果は高まるかもしれませんね。

それからマシンデザインですが、近年空力パーツの過剰な装着によって、マシンがゴテゴテし過ぎていくことに不満を感じていたことから、これらの廃止には元々大賛成でした。広げられたフロントウィングと、狭められて高くなったリアウィングによる新しいプロポーションは、最初こそ奇妙に思いましたが、開幕までには慣れてしまい、レッドブルやフェラーリなどはむしろスッキリして相当美しく見えます。中にはルノーやBMWのようにちょっとへんちくりんなものもありますが、2010年か11年にはこれらもきっと洗練されたものになっていくでしょう。

それにしてもさすが、奇才ニューウィーですね。美しいデザインを持っただけでなく、唯一のプルロッド式サスペンションを採用しながら、開幕以来光る走りを見せてくれています。センセーショナルで言えば（世界一愚かな自動車メーカーを引き継いだ）ブラウンGPの活躍のほうが上ですが、レッドブルのマシンがまだダブルディフューザーやKERSを持っていないことを考えると、今後さらに大きな存在になってくるかもしれません。
こうなるとちょっとだけ、今年のマシンにDCを乗せてみたかったような気もするんですが、フェテルの勢いの前にもっと寂しい引退を強いられていたかもしれないですし、これが時代の流れと言うものですね。

逆に今年のF1唯一の不満がスカパーの放送です。これまでの721では生中継が観られなくなってしまい、これまでどおりにするためには余計な料金を払ってフジテレビNEXTというのに加入しなければならないのです。とりあえずフジの思惑どおりにするのもばかばかしいので、予選は721で日曜朝に、決勝は地上波で観て、面白ければ月曜に721を録画していますが、地上波での右京のあまりのトヨタびいき解説もちょっとコマリモノですね。日テレのジャイアンツ贔屓もあそこまではやらないんじゃないでしょうか。
ま、不便になった事は確かですし、新装鈴鹿での観戦予定も今のところないんですが、今年もF1を楽しんでいきたいと思います。